新海誠展に行ってきた

この記事はkanata Advent Calendar 2017 の4日目の記事です。昨日は2017年 利用している有料サービスでした。

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今日は東京の国立新美術館で開催されている新海誠展に行ってきたのでその感想を書こうと思います。

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この展覧会は新海誠監督デビュー15周年を記念したもので商業デビュー作であるほしのこえから君の名は。までの作品全ての資料から振り返るものになっています。絵コンテや作画資料, 色彩設計, 美術背景, イメージボードなど制作過程などの資料とその部分の本編映像を加えておよそ1000点を超える展示がされている展覧会でした。見る人それぞれのペースや混雑具合なども影響してくると思いますが私は全部見るのに約4時間半かかりました。月曜日に行って混雑具合としては少し混んでいるかなぐらいでした。もう少しスムーズに見れれば3時間半から4時間ぐらいだったのではと思います。ここからは展覧会の内容を含む話になるのでまだ展覧会に行ってなくて前情報を入れたくない人は閲覧注意です。

展覧会は大きく分けて7つに内容が分けられていました。その7つは

です。それぞれがボリュームのある展示でした。その中でも星を追う子ども言の葉の庭, 君の名は。の資料はとても多かったです。全ては語りきれないぐらいの内容だったのですがそれぞれについて簡単に感想を書こうと思います。

第1章 ほしのこえ

特に印象に残った展示は当時の紹介記事やインタビュー記事です。当時凄いインパクトを与えたことが分かる資料です。興味深いものでした。

第2章 雲のむこう、約束の場所

ここでは美術背景が印象に残りました。田舎から都会まで様々な風景があって新海誠監督作品の美術背景の原点はこの作品なんだなと思いました。

第3章 秒速5センチメートル

秒速5センチメートルは本編映像でぐっときてしまったりと色々有りましたがその中でもキャラクターの色彩についてが印象に残りました。どんな感じに色を付けていくのか。その過程が展示されていて凄いなと思いました。

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第4章 星を追う子ども

ここでは資料がたくさんありましたが監督の故郷である小海町のロケハン写真が印象に残りました。こんな原風景をバックボーンにあることを知ることができましたし綺麗なところだなと思いました。

別章 新海誠監督について

監督についての展示で他にもこんなことをやっていたのかなどが知れて新鮮でした。

第5章 言の葉の庭

ここに来ると解像度が急にあがって技術の進歩を感じるところでした。その中で作品を作る際に監督が作成した企画書がとても印象に残りました。企画書の段階でここまで考えていたのかということに驚き、ここまでやるのだからこのような作品が生み出せるんだなとも感じました。

第6章 君の名は。

最後に最新作である君の名は。では一番新しい作品ということで東京の松屋銀座で行われた君の名は。展に行ったのもあってあまり目新しいものは少なかったですがそのなかで映画の最初の方で滝くんのマンションから三葉の部屋に移動するシーンをどのように制作したかを模型にして説明している展示が印象に残りました。こんなに複雑なことをやってあのシーンができているのかと思いました。

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最後にクロージングムービーがあってそれぞれの作品は一つ一つ成り立っているだけではなく、それぞれの間にも様々なつながりがあることが感じさせるものでぐっとくるものがありました。何回も見ていました。

全体を通じて感じたのは監督が一作品ごとに色々なことを吸収し、試行錯誤をして、思いを込めて、一歩また一歩と歩いてきたんだということです。君の名は。のヒットは色々なものが重なった奇跡とも言われますが今までの監督のその姿勢がそのような結果を引き寄せたのではないのかなとも思わせてくれるような展覧会でした。今回の展覧会では神木くんが案内する音声ガイドがありましてこれもとても良かったです。展覧会の流れに沿って良い感じにガイドをしてくれます。このガイドからもより深く色々なことが知れます。ぜひ展覧会に行くときには音声ガイドと一緒に見てもらいたいなと思います。

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